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痛くないけど歯茎がかゆい…考えられる原因と正しい対処法を解説

痛くないけど歯茎がかゆい…考えられる原因と正しい対処法を解説

目次

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
「歯茎がかゆいけれど痛みはない」と感じたことがある方は意外と多いかもしれません。
痛くないからといって放置していませんか。
歯茎のかゆみはお口の異常を知らせる重要なサインです。
今回は、歯茎がかゆくなる原因と、その正しい対処法をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、症状の進行を防ぎ、早期対応が可能になります。
結論として、歯茎のかゆみは決して無視すべき症状ではありません。

 

歯茎がかゆいのは歯周病のサインかもしれない

歯茎のかゆみは歯周病の初期症状であることが非常に多くあります。
プラークや歯石に含まれる細菌が歯茎に炎症を起こすことでムズムズとした違和感が生じます。
この段階で気づけば、正しいブラッシングや歯科でのクリーニングで症状は改善しやすくなります。
しかし放置すると、歯茎の腫れや出血、さらには歯の喪失にもつながるため、早期の対応が肝心です。
日頃のセルフケアだけでなく、定期的なプロケアを受けることが予防の鍵となります。

 

虫歯や根の病気が原因のかゆみもある

初期の虫歯は必ずしも痛みを伴わず、違和感やかゆみとして感じることがあります。
さらに進行すると、神経に炎症が及び歯髄炎を引き起こし、強い痛みに発展する場合もあります。
また、過去に治療した歯が再び感染する「根尖性歯周炎」も歯茎のかゆみの一因です。
これらの症状は自然治癒しないため、早めの受診と適切な処置が求められます。
以下のような症状がある場合は注意が必要です。

  • ・歯に違和感がある
  • ・かむと痛みがある
  • ・歯茎から膿が出る
  • ・歯が浮くような感じがする

 

親知らずの影響で歯茎がかゆくなることも

親知らずは斜めや横向きに生えてくることが多く、歯茎の一部が被っていると炎症を起こしやすくなります。
これが智歯周囲炎と呼ばれる状態で、軽度のかゆみから腫れ、激しい痛みに発展するケースもあります。
特に奥に生えているため歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいのが特徴です。
清掃が難しい場合や痛みが続く場合には、抜歯を含めた処置を検討しましょう。
親知らず周辺の違和感は、必ず歯科医師に相談することが大切です。

 

歯ぎしりやくいしばりが引き起こすかゆみ

夜間の歯ぎしりや日中の無意識のくいしばりは、歯や歯茎に大きな負担をかけます。
その結果、歯を支える歯根膜が炎症を起こし、歯茎のかゆみや浮くような感覚を生じることがあります。
この状態を放置すると、炎症が顎の骨にまで波及し、深刻なトラブルになる可能性もあります。
次のようなサインがあれば要注意です。

  • ・朝起きたときに顎が疲れている
  • ・歯がすり減っている
  • ・歯にヒビや亀裂がある
  • ・かみ合わせに違和感がある

ナイトガードの使用や生活習慣の見直しが症状改善に効果的です。

 

金属や食べ物によるアレルギー反応もある

かゆみの原因には、詰め物や被せ物に使われている金属による金属アレルギーが隠れている場合もあります。
特にパラジウムやニッケルなどは口腔内で反応を起こしやすく、かゆみや粘膜のただれを引き起こします。
また、果物や野菜に含まれるアレルゲンによって起こる「口腔アレルギー症候群」でも、歯茎や舌に違和感を感じることがあります。
金属アレルギーが疑われる場合は検査を行い、セラミックなどアレルギーの起きにくい素材へ変更することが有効です。

 

まとめ

歯茎のかゆみは見過ごされがちですが、歯周病や虫歯、親知らずの炎症、アレルギーなど、さまざまな病気の前兆である可能性があります。
違和感を感じた時点で、セルフケアを見直すだけでなく、歯科医院での診察を受けることが大切です。
早期発見と適切な治療によって、症状の悪化を防ぎ、お口の健康を守ることができます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

室木 貴行 | Muroki Takayuki

北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業

 

【略歴】

 

【所属団体】

 

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科

たまプラーザむろき歯科・矯正歯科

住所:神奈川県横浜市青葉区新石川3-4-18

TEL:045-912-2633

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