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目次
- 矯正治療が保険適用される条件とは?
- 保険適用される矯正治療の具体例と症状
- 指定医療機関で保険適用を受けるための手続き
- 保険適用後の矯正治療にかかる費用
- 保険適用外の矯正治療でも費用を抑える方法
- まとめ
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
矯正治療の費用が高額で悩んでいませんか?
矯正治療は高額な自由診療の代名詞とされることが多いですが、実は一定の条件を満たす場合、健康保険が適用されるケースがあるのをご存じでしょうか?
厚生労働省が定めた基準や保険適用情報に基づいて、矯正治療に健康保険が適用される条件を詳しく解説します。
今回は、保険適用の対象となる症例や申請手続きの具体的な方法、さらに保険が適用されない場合でも費用負担を抑える手段をご紹介します。
治療の選択肢を広げ、費用負担を軽減しながら理想の歯並びを手に入れるための知識を、ぜひご確認ください。
矯正治療が保険適用される条件とは?
● 矯正治療が基本的に保険適用外となる理由
矯正治療は通常、歯並びを整えるための審美目的とみなされることが多く、健康保険の適用外です。
健康保険は、病気や怪我などの機能回復を目的とした治療に限られます。
そのため、見た目を改善する目的が主となる矯正治療は自由診療に該当します。
しかし、特定の条件を満たす場合には例外として保険が適用されるケースがあります。
この特例は、機能的な障害や生活に支障をきたす症状がある場合に適用されます。
たとえば、噛み合わせの異常や顎の骨格の問題、永久歯の萌出不全などが該当します。
● 保険適用の対象となる具体的な条件
健康保険が適用される矯正治療の条件には以下のようなものがあります。
- ・噛み合わせに重大な問題があり、食事や発音に支障をきたしている場合。
- ・生まれつき顎や歯に異常がある先天性疾患に起因する場合。
- ・永久歯が生えず、自然な噛み合わせが妨げられる場合。
これらの条件に該当する場合、保険適用の対象となる可能性が高まります。
● 厚生労働大臣が定める疾患リストと特徴
矯正治療が保険適用される症例の代表例として、以下の疾患が挙げられます。
- ・唇顎口蓋裂: 顎や口内の発育異常により噛み合わせや食事に支障をきたす症例。
- ・永久歯萌出不全: 永久歯が正しく生えてこないことで噛み合わせに問題を生じる疾患。
- ・ダウン症候群やクリッペル・ファイル症候群: 先天性疾患により機能的な問題が発生するケース。
これらの疾患リストは定期的に更新され、新たに追加される疾患もあります。
詳細は地方厚生局の情報を確認してください。
保険適用される矯正治療の具体例と症状
● 顎変形症による矯正治療
顎変形症は、上下の顎の骨格が著しくずれていることから、正常な噛み合わせができなくなる疾患です。
この症例では、以下のプロセスで治療が進行します。
- ・術前矯正: 手術後に正しい位置で噛み合わせができるよう、歯の位置を調整します。
- ・外科手術: 顎骨の形状を整える手術を行います。
- ・術後矯正: 微調整を行い、最終的な噛み合わせを整えます。
● 永久歯萌出不全の治療
永久歯が正常に生えない場合には、歯茎を切開して歯を引き出す「埋伏歯開窓術」と矯正治療が必要です。
この症状は特に小臼歯や前歯に多く見られます。
このようなケースでは保険が適用され、治療費の負担を大幅に軽減することが可能です。
● 先天性疾患による矯正治療
唇顎口蓋裂やダウン症候群など、先天性疾患が原因で歯や顎に異常がある場合も保険適用の対象となります。
これらの疾患は、食事や発音、見た目に影響を与えるため、機能的改善が求められることが多いです。
指定医療機関で保険適用を受けるための手続き
- 1.指定医療機関で診断を受け、診断書を作成してもらう。
- 2.地方厚生局の名簿で対象施設を確認する。
- 3.該当する疾患であることを証明する書類を提出する。
- 4.保険申請の審査を経て、治療を開始する。
● 保険適用可能な医療機関の探し方
矯正治療で保険適用を受けるためには、厚生労働大臣が定める施設基準を満たした指定医療機関で診療を受ける必要があります。
これらの医療機関は地方厚生局の名簿に記載されており、地域ごとに検索が可能です。
名簿はPDF形式で公開されていることが多いため、自分の住むエリアで通いやすい医院を探すことが重要です。
● 必要な書類と申請プロセス
保険適用を受けるには、まず指定医療機関で診断を受け、該当する疾患であることを証明する診断書を作成してもらいます。
その後、地方厚生局を通じて保険適用の申請が行われます。
このプロセスには時間がかかる場合があるため、早めの手続きが推奨されます。
● 指定医療機関で確認すべきポイント
初診時には、対象となる症例や費用について詳しく確認することが大切です。
特に、混合診療が禁止されているため、保険適用外の治療を同時に受ける場合には注意が必要です。
保険適用後の矯正治療にかかる費用
● 保険適用後の治療費の目安
保険適用後の治療費は一般的に3割負担となり、自由診療に比べて大幅に費用を抑えられます。
たとえば、通常100万円以上かかる矯正治療が、保険適用後には30万円程度で受けられる場合があります。
● 費用の変動要因
治療費は、症状や治療内容によって異なります。
また、治療期間が延びると通院回数が増え、追加費用が発生することがあります。
そのため、事前に見積もりを依頼し、総額を確認しておくことが重要です。
● 医療費控除の活用
保険適用後でも治療費が高額になる場合、医療費控除を利用することで負担を軽減することができます。
医療費控除は、年間10万円以上の医療費を支払った場合に、確定申告を通じて税金の還付を受けられる制度です。
保険適用外の矯正治療でも費用を抑える方法
● 医療費控除の利用方法
保険適用外の治療費でも、医療費控除の対象になる場合があります。
交通費や治療に必要な備品の費用も対象になるため、領収書をしっかり保管しておくことが大切です。
● デンタルローンの活用
矯正治療費が高額になる場合、デンタルローンを利用することで月々の負担を軽減できます。
デンタルローンは一般的に金利が低く、分割払いの選択肢が広がるため、計画的な支払いが可能です。
● コストパフォーマンスの高い治療選び
費用を抑えるためには、複数のクリニックで見積もりを取ることも重要です。
また、クリニックの評判や実績も確認し、長期的に満足のいく治療を受けることが大切です。
まとめ
矯正治療に保険が適用される条件を理解し、指定医療機関で適切な診断を受けることが重要です。
顎変形症や先天性疾患、永久歯萌出不全などが保険適用の主な対象となります。
保険適用外の場合でも、医療費控除やデンタルローンを活用することで費用負担を抑えることが可能です。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業
【略歴】
- ・北海道大学歯学部卒業
- ・恵愛歯科(東京都新宿区)勤務
- ・笠原歯科(東京日本橋蔵前本院)勤務
- ・笠原歯科人形町分院長
- ・むろき歯科医院開院
- ・医療法人社団 貴歯会設立 理事長就任
- ・分院 ふぁみりあ歯科開設
- ・北海道大学歯学部関東同窓会 広報理事
【所属団体】
- ・ITI インプラントAuthorization 取得
- ・ITI member
- ・ITIインプラントスペシャリスト認定
- ・日本口腔インプラント学会会員
- ・厚生労働省認可 社団法人日本歯科先端技術研究所会員
- ・同インプラント100 時間コース修了
- ・同インプラントフェロー認定
- ・インプラントスタディーグループ AOS 理事
- ・韓国KyungHee 大学
- ・Adavance surgery course 修了
- ・インビザライン Authorization取得
- ・アチーブメントテクノロジー
- ・スタンダードコース、ダイナミックコース、ダイナミックアドバンスコース、ピークパフォーマンスコース、ボースウィンマネージメント受講
- ・アシスタントプロスピーカー認定
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
TEL:045-912-2633
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