医院ブログ
インプラント後のMRI検査は可能?素材と検査影響を詳しく解説
目次
- 知っておくべき重要事項
- インプラント治療後でもMRI検査は受けられる?知らないと損する基礎知識
- インプラント治療後のMRI検査が可能な理由
- CT検査とMRI検査の違いとは?
- インプラント治療とMRI検査の安心ポイント
- まとめ
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
インプラント治療を受けたらMRI検査ができなくなるという話を聞いて、不安に感じたことはありませんか?
インプラント治療は多くの方にとって歯の健康を取り戻す大切な選択肢ですが、その後の検査への影響について気にする方も少なくありません。
実際、インプラントに使用される金属素材がMRI検査にどう影響するかを理解している人は意外と少ないのが現状です。
今回は、インプラント治療とMRI検査の関係を解説し、安全に検査を受けるためのポイントをご紹介します。
この記事を読むことで、インプラント治療後の生活で気をつけるべきポイントや検査を安心して受けるための知識が得られます。
最後には、MRI検査が心配な方がスムーズに対応できる実践的なアドバイスもお届けします。
知っておくべき重要事項
以下は、インプラント治療後にMRI検査を受ける際の注意点です。
- ・インプラントの素材がチタン製であることを確認する。
- ・磁石を使用した補綴装置(オーバーデンチャーなど)の場合、検査の可否を事前に相談する。
- ・医療用インプラントを装着している場合、MRI対応かどうかを主治医に確認する。
- ・必要に応じて、インプラント上部構造を一時的に外してもらう。
これらのポイントを押さえることで、安心して検査を受けられます。
インプラント治療後でもMRI検査は受けられる?知らないと損する基礎知識
● MRI検査とは何か
MRI(磁気共鳴画像法)は、体内の断面図を撮影する検査で、磁力と電波を利用します。
放射線を使用しないため、CT検査とは異なり被ばくの心配がなく、安全性が高い検査法として知られています。
主に脳や内臓、血管などの状態を詳細に確認するために使用され、がんの診断や転移の有無、脳梗塞の発見などにも役立ちます。
この検査では強力な磁場が発生し、金属が体内にある場合は注意が必要です。
アクセサリーや金属製品の持ち込みが制限されるほか、心臓ペースメーカーや人工内耳など特定の医療機器を使用している場合は検査ができないことがあります。
MRIは体内のやわらかい組織を詳細に映し出せるため、X線を用いるレントゲンやCTとは異なる用途で利用されています。
● 金属とMRI検査の関係
MRI検査で使用される磁場は、磁力を持つ金属に影響を与える可能性があります。
磁石に強く反応する金属(強磁性金属)は磁場によって動いたり発熱したりする可能性があり、検査を受ける際には危険を伴います。
これに対して、磁力に反応しない非磁性金属(チタンやセラミックなど)は安全性が高く、MRI検査中も問題を引き起こしません。
デンタルインプラントに使用される素材はほとんどが非磁性金属であるため、検査への影響はごくわずかです。
ただし、MRI検査を受ける際には、体内に埋め込まれた金属の種類について事前に確認することが重要です。
インプラント治療後のMRI検査が可能な理由
● チタン製インプラントが主流
デンタルインプラントの主要な素材であるチタンやチタン合金は、非磁性金属であるため、MRI検査中に磁場の影響を受けることがありません。
この素材は人体との親和性が高く、骨としっかり結合する特性を持っています。
そのため、多くの歯科医院で標準的なインプラント素材として採用されています。
チタンはまた、金属アレルギーのリスクが低いことも特長の一つです。
これにより、治療後の安全性が確保されるだけでなく、MRI検査時のトラブルも回避できます。
● 銀歯やセラミックとの違い
デンタルインプラントとともに多く使用される詰め物や被せ物に、銀歯やセラミックがあります。
これらも磁力に反応しないため、MRI検査を安全に受けられます。
ただし、非常に古い銀歯の中には強磁性金属が含まれている場合があるため、気になる場合は歯科医師に相談することをおすすめします。
CT検査とMRI検査の違いとは?
● CT検査が磁場に影響されない理由
CT検査はX線を使用して体内の断面図を撮影するため、磁場を発生させるMRIとは異なり、金属の影響を受けません。
デンタルインプラントを含むほとんどの金属がCT検査に影響を及ぼさないため、検査結果の精度が保たれます。
歯科治療においても、インプラント治療の術前術後にCT検査が用いられることが一般的です。
● MRI検査との比較
MRI検査は磁場を利用するため、金属の影響がある一方、CT検査ではその影響がありません。
しかし、CT検査ではインプラントが原因で「アーチファクト」と呼ばれる影が画像に映り込むことがあります。
これらの影響は検査結果に大きな支障を与えるものではありませんが、事前に医師に相談することで不安を軽減できます。
インプラント治療とMRI検査の安心ポイント
● チタン製インプラントの普及
チタン製インプラントは、非磁性金属であり、安全性が非常に高い素材として広く利用されています。
骨と強固に結合する特性を持つため、耐久性が高く、治療後も安心して使用できます。
インプラント治療を検討している方は、信頼性の高い素材を使用している歯科医院を選ぶことが重要です。
● 医師への相談が鍵
MRI検査を受ける際には、事前に歯科医師や担当医師に相談し、必要な情報を伝えることが重要です。
特に、自身のインプラントがMRI対応であるか確認し、必要に応じて人工歯部分を一時的に取り外すことで安全に検査を受けられます。
まとめ
インプラント治療後でも、多くの場合でMRI検査を受けることが可能です。
主流であるチタン製インプラントは、磁場に反応しないため、検査時の安全性が確保されています。
一方、オーバーデンチャーや医療用インプラントなど、一部のケースではMRI検査を受ける際に注意が必要です。
歯科医師や担当医師と事前に相談し、必要な情報を確認することで、安心して検査を受けられる環境を整えましょう。
正確な情報と適切な対応が、スムーズな治療と検査につながります。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業
【略歴】
- ・北海道大学歯学部卒業
- ・恵愛歯科(東京都新宿区)勤務
- ・笠原歯科(東京日本橋蔵前本院)勤務
- ・笠原歯科人形町分院長
- ・むろき歯科医院開院
- ・医療法人社団 貴歯会設立 理事長就任
- ・分院 ふぁみりあ歯科開設
- ・北海道大学歯学部関東同窓会 広報理事
【所属団体】
- ・ITI インプラントAuthorization 取得
- ・ITI member
- ・ITIインプラントスペシャリスト認定
- ・日本口腔インプラント学会会員
- ・厚生労働省認可 社団法人日本歯科先端技術研究所会員
- ・同インプラント100 時間コース修了
- ・同インプラントフェロー認定
- ・インプラントスタディーグループ AOS 理事
- ・韓国KyungHee 大学
- ・Adavance surgery course 修了
- ・インビザライン Authorization取得
- ・アチーブメントテクノロジー
- ・スタンダードコース、ダイナミックコース、ダイナミックアドバンスコース、ピークパフォーマンスコース、ボースウィンマネージメント受講
- ・アシスタントプロスピーカー認定
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
TEL:045-912-2633
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