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頭痛が続くのは噛み合わせのせい?知られざる関係と対策

頭痛が続くのは噛み合わせのせい?知られざる関係と対策

目次

 

たまプラーザ駅徒歩3分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
朝起きると頭痛が続いている、こめかみがズキズキする。
そんな症状がある人は噛み合わせのズレが原因かもしれません。
実は、噛み合わせが悪いと顎の筋肉が過剰に緊張し、血流が悪化することで頭痛が発生することがあります。
噛み合わせのズレは顎関節だけでなく首や肩の筋肉にも影響を与え、慢性的な頭痛や肩こりを引き起こす要因となります。
今回は、噛み合わせが原因の頭痛の特徴、セルフチェック方法、治療法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分の頭痛が噛み合わせ由来かどうかを判断し、効果的な対策を知ることができます。

 

噛み合わせが原因の頭痛とは?

緊張型頭痛と噛み合わせの関係

噛み合わせが悪いと、咬筋や側頭筋が常に緊張し、血流が悪くなります。
その結果、こめかみや頭全体が締めつけられるような痛みが発生します。
特に、長時間のデスクワークやストレスと併発しやすく、首や肩こりとともに痛みを感じることが多いのが特徴です。
市販の頭痛薬を飲んでも改善されにくく、症状が長引く傾向があります。

片頭痛と噛み合わせの影響

噛み合わせが悪いと、一方の顎に過剰な負担がかかり、筋肉が過度に緊張することで、
片側のこめかみや側頭部にズキズキとした痛みが出ることがあります。
特に、片側の歯だけで噛む癖がある場合、頭痛が左右どちらかに偏ることが多くなります。
天候や寝不足の影響を受けることなく、日常的に頭痛が続く場合は噛み合わせが原因かもしれません。

顎関節症による頭痛の特徴

噛み合わせがズレることで顎関節症を引き起こすことがあります。
顎関節症の症状には、口を開閉する際のカクカク音・顎の痛み・開口障害などがあり、
これが側頭部の神経を圧迫することで頭痛が発生することがあります。
また、顎関節症が進行すると、耳鳴りやめまい、首のこりなどを伴うこともあります。

 

噛み合わせが悪いと頭痛が起こるメカニズム

筋肉の過緊張と血流の悪化

噛み合わせのズレがあると、咬筋や側頭筋に過度な負担がかかり、筋肉の緊張が慢性化します。
筋肉が硬直すると血流が悪くなり、頭部に十分な酸素が行き渡らなくなるため、慢性的な頭痛を引き起こすのです。
特に、食いしばりや歯ぎしりをしている人は、筋肉が長時間緊張した状態になるため、頭痛のリスクが高まります。

神経への影響(自律神経の乱れ)

噛み合わせのズレは頚椎に負担をかけ、神経伝達を妨げることがあります。
これにより、自律神経のバランスが崩れ、頭痛・めまい・耳鳴り・不眠などの症状が現れることがあります。
特に、歯並びが悪いことで顎が前後にズレている場合は、神経圧迫が強くなり、ストレスや緊張で悪化しやすいという特徴があります。

全身のバランスの崩れ

噛み合わせが悪いと、頭の重心がズレるため、頚椎や背骨にまで影響を与えます。
これにより、肩こり・首こり・腰痛が慢性化し、さらに頭痛が悪化することがあります。
特に、片側でばかり噛む癖がある人・猫背の人は、全身の歪みが強くなり、噛み合わせが原因の頭痛を発症しやすくなります。

 

あなたの噛み合わせは大丈夫?セルフチェックリスト

噛み合わせのズレが頭痛の原因になっているかどうかを判断するには、いくつかのセルフチェック方法があります。
簡単な方法で早めに確認し、噛み合わせに問題がある場合は適切な対策を取ることが重要です。

割りばしチェック法(簡単にできる方法)

割りばしを横向きにくわえ、軽く噛んでみます。
割りばしが水平にならない・どちらかに傾く場合、噛み合わせのズレが疑われます。
噛んでいると違和感や痛みがある場合、顎の歪みが影響している可能性があります。

片側で噛む癖の確認

日常的にどちらか一方の歯だけで食べ物を噛む癖があると、片側の筋肉が緊張し、顎が歪むことがあります。
次の点をチェックしてみましょう。

  • ・食事中、いつも同じ側で噛んでいる
  • ・歯磨きのとき、片側の奥歯に食べカスが溜まりやすい
  • ・噛むときに片方の顎が疲れやすい

顎の音や違和感のチェック

顎の開閉時に「カクカク」「ミシミシ」という音がする場合、噛み合わせがズレている可能性があります。
特に、次の症状がある場合は要注意です。

  • ・朝起きたときに顎がこわばっている
  • ・口を大きく開けると痛みがある
  • ・長時間話すと顎が疲れる

 

放置するとどうなる?噛み合わせの悪さが引き起こすリスク

慢性的な頭痛や肩こりの悪化

噛み合わせのズレがあると、筋肉の緊張が慢性化し、常に首や肩がこった状態になります。
特に、長時間のデスクワークをする人やスマホを長時間見る習慣がある人は、噛み合わせの悪さが頭痛を悪化させる可能性が高くなります。

顎関節症の進行

噛み合わせのズレが顎関節に負担をかけ続けると、顎関節症が悪化し、以下のような症状が現れることがあります。

  • ・口を開閉するたびに痛みを感じる
  • ・顎がスムーズに動かなくなる
  • ・食事や会話に支障が出る

全身の姿勢の歪み

噛み合わせの悪さは頚椎や背骨のズレを引き起こし、全身のバランスを崩す原因になります。
その結果、以下のような症状が現れることがあります。

  • ・猫背や巻き肩になりやすい
  • ・腰痛や膝の痛みが悪化する
  • ・歩行時のバランスが崩れる

 

歯科医院でできる噛み合わせ治療

噛み合わせのズレによる頭痛を根本的に改善するには、歯科医院で適切な治療を受けることが大切です。
噛み合わせの問題は、歯並びの異常や顎関節のズレが原因であることが多いため、歯科医師による診断を受け、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。

矯正治療(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)

歯並びが悪く噛み合わせに影響している場合、矯正治療によって歯の位置を整えることが最も根本的な改善策になります。
矯正にはいくつかの方法があり、それぞれの特徴は以下の通りです。

  • ワイヤー矯正 …歯にワイヤーを固定し、力をかけて少しずつ歯並びを矯正する方法。
    比較的強い力で矯正できるため、幅広い症例に対応可能。
  • マウスピース矯正 …透明なマウスピースを装着し、歯をゆっくりと移動させる方法。
    目立ちにくく、取り外しが可能なため、日常生活に支障をきたしにくい。

咬合調整(噛み合わせの微調整)

歯の高さや形が微妙にズレていることが原因で噛み合わせが悪くなっている場合、
歯をわずかに削ることで噛み合わせを整える「咬合調整」が行われることがあります。
咬合調整によって、歯にかかる負担を均等にし、噛み合わせのバランスを改善することが可能です。

 

噛み合わせを改善するための日常習慣

噛み合わせのズレを防ぎ、頭痛を軽減するためには、日常生活の習慣を見直すことが重要です。
以下のポイントを意識することで、噛み合わせの悪化を予防できます。

食事の際に左右の歯を均等に使う

片側だけで噛む癖があると、顎の筋肉のバランスが崩れ、噛み合わせが悪化する可能性があります。
食事の際は、意識的に左右の歯を均等に使うようにしましょう。

姿勢を正しく保つ

猫背や前かがみの姿勢は、顎に負担をかけ、噛み合わせのズレを悪化させることがあります。
デスクワーク中は背筋を伸ばし、パソコンの画面を目線の高さに合わせることが重要です。

ストレス管理を意識する

ストレスが溜まると無意識に歯を食いしばる癖がつきやすく、噛み合わせが悪くなる原因になります。
リラックスする時間を確保し、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

 

まとめ

噛み合わせの悪さは、頭痛・肩こり・顎関節症など、さまざまな症状を引き起こします。
特に、片側のこめかみの痛みや、顎の違和感、慢性的な頭痛が続く場合は、噛み合わせが関係している可能性があります。
セルフチェックを行い、気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。
適切な治療を受けることで、頭痛の改善につながる可能性が高いです。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

室木 貴行 | Muroki Takayuki

北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業

 

【略歴】

 

【所属団体】

 

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科

たまプラーザむろき歯科・矯正歯科

住所:神奈川県横浜市青葉区新石川3-4-18

TEL:045-912-2633

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