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矯正装置があると歯磨きが大変?正しいケア方法とNG行動を紹介
目次
- 矯正中の歯磨きで絶対に守るべきポイント
- 矯正の種類別!最適な歯磨き方法
- 矯正中の歯磨き頻度とタイミング
- 歯科医が推奨!矯正中におすすめの歯磨きグッズ
- 矯正中にやってはいけないNG習慣
- 矯正中に歯磨きを怠るとどうなる?
- 矯正中の歯磨きが面倒に感じるときの対策
- まとめ
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
矯正中の歯磨きに苦労していませんか。
矯正装置があると、歯垢や食べかすがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特にワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの隙間に汚れが残りやすく、通常の歯磨きでは十分に落としにくいです。
しかし、正しい歯磨き方法を実践すれば、矯正治療をスムーズに進めながら口腔環境を清潔に保つことができます。
今回は、矯正中の歯磨きの重要性や具体的な方法、役立つアイテムを詳しく解説します。
この記事を読むことで、矯正中の歯磨きをより効果的に行い、虫歯や歯周病を防ぐポイントがわかります。
適切なケアを実践し、健康な歯を守りながら矯正治療を成功させましょう。
矯正中の歯磨きで絶対に守るべき3つのポイント
矯正装置が汚れをためやすい理由
矯正装置を装着すると、歯と装置の間に食べかすが詰まりやすくなります。
特にワイヤー矯正では、ワイヤーの下やブラケットの周りに汚れがたまり、通常の歯ブラシでは届きにくい部分が増えます。
この状態を放置すると、細菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となります。
また、マウスピース矯正の場合も、装置を清潔に保たないと細菌が増え、口臭の原因になることがあります。
磨き残しがもたらすリスク(虫歯・歯周病・口臭)
歯垢がしっかり除去されないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に歯と歯茎の境目に汚れが溜まると、歯肉炎が発生しやすくなり、歯茎が腫れたり出血したりすることもあります。
また、食べかすが長時間残ると、細菌が繁殖し、強い口臭の原因になることもあります。
矯正中は通常よりも口腔内が不衛生になりやすいため、意識的にしっかりと歯磨きを行うことが大切です。
正しい歯磨きが矯正成功のカギ
矯正治療は長期間に及ぶため、正しい歯磨きを習慣化することが成功のカギとなります。
矯正中に虫歯になってしまうと、矯正治療を一時中断しなければならず、治療期間が長引く可能性があります。
また、歯周病が進行すると、歯茎が下がり、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。
そのため、矯正治療をスムーズに進めるためには、日々のブラッシングを丁寧に行い、歯科医が推奨するケア用品を活用することが重要です。
矯正の種類別!最適な歯磨き方法
ワイヤー矯正(ブラケット・ワイヤー周りの磨き方)
ワイヤー矯正の場合、ブラケットの周りやワイヤーの下に汚れがたまりやすくなります。
まず、歯ブラシは45度の角度で毛先を当て、小刻みに動かして磨くことがポイントです。
また、歯間ブラシやタフトブラシを併用すると、細かい部分の清掃がしやすくなります。
マウスピース矯正(取り外しと洗浄のポイント)
マウスピース矯正の場合、装置を取り外して歯磨きができるため、通常のブラッシング方法で問題ありません。
ただし、マウスピース自体の清掃が必要になります。
専用の洗浄剤を使い、定期的に装置を洗うことで、細菌の繁殖を防ぎ、口臭の発生を抑えることができます。
裏側矯正(見えない装置のケア方法)
裏側矯正の場合、装置が歯の裏側についているため、通常の歯磨きでは磨き残しが多くなりがちです。
ミラーを使って確認しながら磨くことが重要で、ワンタフトブラシや歯間ブラシを活用すると効果的です。
また、電動歯ブラシを使うと、より細かい部分までブラッシングしやすくなります。
矯正中の歯磨き頻度とタイミング
1日3回以上が推奨される理由
矯正中の歯磨きは、できるだけ食後すぐに行うことが理想的です。
特にワイヤー矯正では、食べかすが装置に詰まりやすく、放置すると虫歯の原因になります。
1日3回以上、できれば毎食後に歯磨きを行うことで、口腔内の清潔を保つことができます。
磨くべきベストなタイミング(食後・就寝前)
食後の歯磨きはもちろんですが、特に重要なのは就寝前のケアです。
寝ている間は唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすくなります。
そのため、寝る前にしっかりと歯を磨き、口腔内を清潔に保つことが大切です。
外出先での歯磨き対策(持ち運びグッズも紹介)
外出時の歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュや歯間ブラシを活用するとよいでしょう。
コンパクトな携帯用歯ブラシやフロスを持ち歩くことで、簡単にケアができます。
矯正中におすすめの歯磨きグッズ
矯正中は通常の歯ブラシだけでは汚れを落としにくいため、専用のケア用品を活用することで効果的な歯磨きが可能になります。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正・裏側矯正のそれぞれに適した道具を選ぶことが重要です。
矯正用歯ブラシとタフトブラシの選び方
矯正用歯ブラシは、ブラケットやワイヤー周りの清掃に適した特殊な形状をしており、通常の歯ブラシよりも効果的に汚れを落とせます。
特に、毛先が山型やV字カットになっているものは、矯正装置の隙間にフィットしやすいためおすすめです。
また、細かい部分の清掃にはタフトブラシ(ワンタフトブラシ)が役立ちます。
タフトブラシはブラシヘッドが小さいため、ワイヤーの下やブラケットの周囲など、通常の歯ブラシでは届きにくい部分を重点的に磨くことができます。
歯間ブラシ・デンタルフロス・ジェットウォッシャーの活用法
矯正装置をつけていると、歯と歯の間の清掃が難しくなるため、補助清掃用具を併用することが推奨されます。
歯間ブラシはワイヤーの下を通して汚れをかき出すのに適しており、サイズが合ったものを選ぶことが重要です。
デンタルフロスも効果的ですが、矯正中はワイヤーが邪魔になって使いにくいため、
「スレッダー付きフロス」や「ワイヤー矯正専用フロス」を使用すると便利です。
また、ジェットウォッシャー(ウォーターピック)を使うと、水圧で歯と装置の間の汚れを吹き飛ばすことができるため、矯正治療中の口腔ケアに非常に役立ちます。
矯正中に最適な歯磨き粉・マウスウォッシュの選び方
矯正中は歯の表面が装置で覆われている部分が多いため、フッ素配合の歯磨き粉を使用することが推奨されます。
フッ素は歯の再石灰化を促進し、虫歯を予防する効果が期待できます。
ただし、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉は、矯正装置や歯にダメージを与える可能性があるため避けましょう。
また、マウスウォッシュを併用すると、歯ブラシが届かない部分の細菌を減らすことができます。
特に、アルコールフリーで低刺激のタイプがおすすめです。
矯正装置があると、口内炎ができやすくなることもあるため、殺菌作用のあるマウスウォッシュを使用すると快適に過ごせます。
矯正中にやってはいけないNG習慣
矯正治療中は、普段よりも歯磨きの仕方や食事に気を付ける必要があります。
知らず知らずのうちに矯正装置に負担をかけてしまうと、治療期間が長引く原因になるため、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
- ・矯正装置がある部分を強く磨きすぎると、装置が外れる原因になる
- ・硬い食べ物や粘着性のある食べ物を食べると、ワイヤーやブラケットが破損しやすくなる
- ・口をすすぐだけで済ませると、装置の周囲に汚れが残りやすい
力を入れすぎる磨き方はNG?
矯正装置があると、つい強く磨いてしまいがちですが、過度な力をかけると歯茎を傷つけたり、装置が破損したりする原因になります。
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、小刻みに動かして磨くことがポイントです。
また、電動歯ブラシを使用する場合は、振動が強すぎるとワイヤーがずれる可能性があるため、矯正治療に適したモデルを選びましょう。
磨く順番を意識しないと磨き残しが増える
矯正装置があると、通常の歯磨きよりも時間をかけて順番を意識して磨くことが重要です。
- ① まずは歯と矯正装置の間を磨く(山型の歯ブラシを使用)
- ② 次にワイヤーの下やブラケットの周囲を丁寧に清掃(タフトブラシを使用)
- ③ 最後に歯間部分の汚れを落とす(歯間ブラシ・フロス・ジェットウォッシャーを使用)
この順番を守ることで、磨き残しを防ぎやすくなります。
矯正装置に負担をかける間違ったケア
矯正治療中は、食事内容にも気をつけることが大切です。
特に、以下のような食べ物は避けるようにしましょう。
- ・硬いもの(ナッツ・せんべい・フランスパン) → ブラケットが外れる可能性がある
- ・粘着性の高いもの(キャラメル・ガム・グミ) → ワイヤーやブラケットに絡まる
- ・着色しやすいもの(コーヒー・カレー・赤ワイン) → 歯や装置に色素が付着しやすい
また、食事後はできるだけ早く歯を磨くことを習慣づけ、装置に食べかすが残らないようにしましょう。
矯正中に歯磨きを怠るとどうなる?
矯正中の歯磨きは、通常よりも時間がかかるため、「面倒くさい」「忙しくてサボってしまう」と感じる人も多いかもしれません。
しかし、歯磨きを怠ると、虫歯や歯周病だけでなく、矯正治療そのものに悪影響を及ぼす可能性があります。
矯正中に歯磨きを怠るとどのようなリスクがあるのかを解説します。
- ・矯正装置の周囲に歯垢が蓄積し、虫歯や歯周病のリスクが上がる
- ・食べかすが残りやすくなり、口臭が発生しやすくなる
- ・歯肉炎が進行すると矯正治療の進行に支障をきたすことがある
- ・矯正装置に汚れが付着し、着色汚れが目立ちやすくなる
虫歯・歯周病のリスクが上がる
矯正装置の周りに食べかすや歯垢が残り続けると、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなります。
矯正中は装置が邪魔で磨き残しが発生しやすいため、通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特にワイヤー矯正では、ワイヤーやブラケットの下に汚れがたまりやすく、気づかないうちに歯が溶けてしまうこともあります。
また、歯と歯茎の間の清掃が不十分だと、歯肉炎を引き起こしやすくなります。
歯肉炎が悪化すると、歯周病へ進行し、最悪の場合、歯を支えている骨が溶けてしまうこともあります。
口臭や着色汚れがつきやすくなる
矯正装置をつけていると、食べかすが装置の隙間に入り込み、口臭の原因になります。
特に、ブラケットやワイヤーの周囲に汚れがたまると、細菌が発酵し、強い口臭を発生させることがあります。
また、コーヒー・紅茶・カレーなどの色の濃い飲食物を摂取すると、装置や歯に着色汚れがつきやすくなるため、注意が必要です。
矯正治療の期間が延びる可能性
矯正中に虫歯ができてしまうと、矯正装置を一時的に外して治療を行う必要が出てくる場合があります。
これにより、矯正の進行が遅れ、予定していた治療期間が延びてしまうこともあります。
また、歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、矯正自体が難しくなるケースもあります。
矯正治療をスムーズに進めるためには、日々の歯磨きをしっかり行い、虫歯や歯周病を予防することが重要です。
矯正中の歯磨きが面倒に感じるときの対策
3分でできる時短歯磨きテクニック
歯磨きに時間をかけたくない場合は、最低限磨くべき箇所を意識して、短時間でもしっかり汚れを落とす方法を取り入れましょう。
- ① 歯と矯正装置の間を重点的に磨く(歯ブラシを45度に傾け、毛先を装置に当てる)
- ② 歯と歯茎の境目をしっかり磨く(タフトブラシを使用し、細かい部分を丁寧に清掃)
- ③ 歯間ブラシやジェットウォッシャーで仕上げる(歯間の汚れを短時間で除去)
モチベーションを維持するコツ
矯正中は歯磨きを継続することが重要ですが、「面倒で続かない」という人もいます。
モチベーションを維持するためには、楽しく歯磨きをする工夫が必要です。
・お気に入りの歯ブラシやフレーバー付きの歯磨き粉を使う
・アプリやタイマーを活用する(歯磨きアプリで時間を計測し、ゲーム感覚で続ける)
・鏡を見ながら磨く(しっかり汚れを落とせているか確認しながら磨くと、達成感が得られる)
歯磨き習慣を続けるための工夫
歯磨きを習慣化するためには、毎日決まったタイミングで磨くことが大切です。
特に、朝・昼・夜のタイミングを固定し、食後すぐに磨く習慣をつけると、自然と歯磨きが習慣化されます。
また、「どうしても歯磨きが面倒なとき」は、マウスウォッシュやデンタルフロスを活用するのも一つの方法です。
歯ブラシを使えない状況でも、最低限のケアを行うことで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
まとめ
矯正中の歯磨きは、通常以上に時間をかけて丁寧に行うことが求められます。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正・裏側矯正など、装置の種類に応じた正しいブラッシング方法を実践し、歯間ブラシやタフトブラシを併用することで磨き残しを防ぎましょう。
1日3回以上の歯磨きを心がけ、特に就寝前のケアを徹底することが大切です。
適切な歯磨き習慣を身につけることで、矯正治療をスムーズに進め、健康な歯を維持しましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業
【略歴】
- ・北海道大学歯学部卒業
- ・恵愛歯科(東京都新宿区)勤務
- ・笠原歯科(東京日本橋蔵前本院)勤務
- ・笠原歯科人形町分院長
- ・むろき歯科医院開院
- ・医療法人社団 貴歯会設立 理事長就任
- ・分院 ふぁみりあ歯科開設
- ・北海道大学歯学部関東同窓会 広報理事
【所属団体】
- ・ITI インプラントAuthorization 取得
- ・ITI member
- ・ITIインプラントスペシャリスト認定
- ・日本口腔インプラント学会会員
- ・厚生労働省認可 社団法人日本歯科先端技術研究所会員
- ・同インプラント100 時間コース修了
- ・同インプラントフェロー認定
- ・インプラントスタディーグループ AOS 理事
- ・韓国KyungHee 大学
- ・Adavance surgery course 修了
- ・インビザライン Authorization取得
- ・アチーブメントテクノロジー
- ・スタンダードコース、ダイナミックコース、ダイナミックアドバンスコース、ピークパフォーマンスコース、ボースウィンマネージメント受講
- ・アシスタントプロスピーカー認定
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
TEL:045-912-2633
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