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インプラントは何歳まで可能?高齢者のリスクと治療の選択肢を解説

インプラントは何歳まで可能?高齢者のリスクと治療の選択肢を解説

目次

 

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
歯を失ったときにインプラントを検討する方は多いですが、「何歳まで治療が可能なのか」と不安に感じる方もいるでしょう。
インプラントには年齢制限が明確にないものの、年齢に応じたリスクや注意点があります。
特に高齢者の場合、骨密度の低下や持病の影響が懸念されるため、適切な判断が必要です。
今回は、インプラント治療の適齢期や年齢別のリスク、代替治療の選択肢について詳しく解説します。
インプラントを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

インプラントは何歳から何歳まで可能?

何歳から治療できるのか?

インプラントは基本的に20歳前後から可能です。
顎の骨の成長が完了していない10代では、治療後に歯並びが崩れる可能性があるため、推奨されません。
個人差はあるものの、成長期が終わる18〜20歳頃が目安とされています。

何歳まで治療可能なのか?

インプラント治療に年齢の上限はなく、80代や90代でも手術を受けることは可能です。
ただし、高齢者の場合、骨密度の低下や全身の健康状態が大きく影響するため、事前の診断が重要になります。

年齢が高くなると問題が出やすい理由

  • ・骨密度の低下によりインプラントが定着しにくい
  • ・免疫力の低下で感染リスクが高まる
  • ・持病(糖尿病・高血圧・心臓病など)による影響
  • ・体力の低下により手術や回復の負担が大きくなる
  •  

高齢者のインプラント治療におけるリスク

骨密度の低下による影響

インプラントは顎の骨と結合することで安定します。
しかし、年齢を重ねると骨密度が低下し、インプラントが定着しにくくなることがあります。
骨密度が不足している場合、骨を増やす「骨造成(GBR)」や「サイナスリフト」などの処置が必要になることもあります。

体力の低下による影響

高齢になると、手術や回復に対する体力が低下し、治療の負担が大きくなります。
特に80代以上では、長時間の手術が難しくなるため、短時間で負担の少ない方法を選ぶことが重要です。

持病による影響

高血圧や糖尿病、心臓病などの持病がある場合、インプラント手術のリスクが高まります。
特に糖尿病の患者は傷の治癒が遅れやすく、感染リスクも高くなるため、事前に医師と相談してコントロールすることが必要です。

 

高齢者がインプラントを受ける際の注意点

歯周病の治療を優先する

インプラントを成功させるには、事前に歯周病の治療が必要です。
歯周病は歯を支える骨を溶かすため、放置するとインプラントの固定が不安定になります。
特に高齢者は歯周病の進行が早いため、事前の診察で歯茎の状態を確認することが重要です。

術後のメンテナンスを徹底する

インプラントは定期的なメンテナンスが不可欠です。
特に高齢者は手入れが不十分になりがちで、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こすリスクがあります。
以下のポイントを押さえてメンテナンスを徹底しましょう。

  • ・歯科医院での定期検診(3〜6ヶ月に1回)
  • ・専用の歯ブラシやデンタルフロスを使用する
  • ・口腔乾燥を防ぐために水分補給をする

全身の健康状態をチェックする

高齢者がインプラントを受ける際は、持病の管理が重要です。
糖尿病や骨粗鬆症がある場合、医師と相談しながら治療を進める必要があります。
特に以下のような病気がある場合は慎重な判断が求められます。

インプラント治療が慎重になるケース

  • ・重度の糖尿病(傷が治りにくく、感染リスクが高い)
  • ・高血圧(手術中に血圧が上昇するリスク)
  • ・骨粗鬆症(骨の量が少なく、インプラントが定着しにくい)
  • ・心臓病(外科手術のリスクが高まる)

 

インプラントと他の治療法の比較

入れ歯との違い

入れ歯は取り外しが可能で、手術不要で装着できます。
しかし、ズレやすく噛む力が弱いため、硬い食べ物が食べにくいというデメリットがあります。
一方、インプラントは固定式で安定感があり、食事のストレスが少ないのが特徴です。

ブリッジとの違い

ブリッジは隣の健康な歯を削る必要があるため、長期的に見ると歯の寿命を縮める可能性があります。
一方、インプラントは周囲の歯に負担をかけずに独立した歯として機能します。

 

インプラント治療を長持ちさせるコツ

適切なブラッシングを行う

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
専用の歯ブラシやフロスを使用し、歯茎の健康を保つことが重要です。

生活習慣を見直す

喫煙や偏った食生活はインプラントの寿命を縮める原因になります。
特にタバコは血流を悪くし、歯茎の回復を遅らせるため、治療前後の禁煙が推奨されます。

定期的なメンテナンスを受ける

歯科医院での定期検診を受け、インプラントの状態をチェックしましょう。
3〜6ヶ月に1回のメンテナンスが理想的です。

 

まとめ

インプラント治療には年齢制限はなく、適切な健康状態であれば高齢者でも受けることが可能です。
ただし、歯周病の治療や全身の健康管理が重要であり、手術後のメンテナンスを継続する必要があります。

入れ歯やブリッジと比較しても、しっかり噛める・見た目が自然といったメリットが多いため、
老後の生活の質を向上させる治療法として検討する価値があります。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

室木 貴行 | Muroki Takayuki

北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業

 

【略歴】

 

【所属団体】

 

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科

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住所:神奈川県横浜市青葉区新石川3-4-18

TEL:045-912-2633

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