医院ブログ
歯の着色の原因とは?見直すべき生活習慣と正しいケア方法
目次
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
歯の黄ばみや着色汚れが気になったことはありませんか。
毎日しっかり歯磨きをしているのに、なぜ歯は黄ばんでしまうのでしょうか。
実は、食べ物や飲み物の成分、喫煙、加齢など、さまざまな要因が歯の着色に関係しています。
歯の着色汚れは見た目の印象を左右するだけでなく、放置すると歯の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、歯の着色の主な原因や予防方法、そして正しいケア方法を詳しく解説します。
日々の生活習慣を見直すことで、歯の白さを保つことができます。
歯の着色の種類とメカニズム
外因性の着色(ステインによる汚れ)
外因性の着色は、食べ物や飲み物、タバコなどの外部要因によって歯の表面に付着する汚れのことを指します。
特に、コーヒーや紅茶、赤ワインに含まれるポリフェノール、カレーやソースの色素は、歯の表面に強く付着しやすく、通常の歯磨きでは落ちにくいことがあります。
また、タバコのヤニ(タール)は頑固なステインを形成し、歯の黄ばみの原因となります。
内因性の着色(歯の内部から変色)
内因性の着色は、歯の内側にある象牙質が変色することによって起こります。
例えば、加齢によるエナメル質の摩耗や、テトラサイクリン系抗生物質の影響で起こる歯の変色などが該当します。
エナメル質が薄くなると、内部の象牙質の黄色味が強調され、歯が黄ばんで見えます。
歯の健康状態が影響する変色
虫歯の初期段階では歯の一部が白濁し、進行すると黒く変色することがあります。
また、神経を抜いた歯は、血流がなくなるため時間とともに変色し、灰色や黒色に変わることがあります。
食生活と歯の着色の関係
ステインを引き起こす食品と飲み物
日常的に口にする食品の中には、歯の着色を引き起こすものが多くあります。
特に以下の食品は、歯の表面に色素を付着させやすいため注意が必要です。
- ・コーヒー、紅茶、緑茶(タンニンが含まれている)
- ・赤ワイン(ポリフェノールと酸が含まれる)
- ・カレー、ミートソース(強い色素成分)
- ・チョコレート(カカオに含まれる色素)
- ・醤油、ソース、ケチャップ(濃い色の調味料)
- ・ベリー類(ブルーベリーやラズベリーなど)
飲食後のケアが着色を左右する
着色を防ぐためには、飲食後に適切なケアを行うことが重要です。
特に、以下の習慣を取り入れることで歯の黄ばみを軽減できます。
- ・飲食後は水で口をすすぐ
- ・ストローを使って着色しやすい飲み物を飲む
- ・食後30分経ってから歯磨きをする(酸で弱ったエナメル質を守るため)
唾液の役割と着色予防
唾液には歯の汚れを洗い流し、エナメル質を修復する働きがあります。
しかし、口呼吸やストレス、加齢によって唾液の分泌が減少すると、歯の自浄作用が弱まり、着色しやすくなります。
よく噛んで食べることで唾液の分泌を促し、着色予防につなげましょう。
歯磨きのポイントとおすすめのケア用品
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を選ぶ
市販の歯磨き粉には、ステイン除去成分を含むものや、フッ素配合でエナメル質を強化するものがあります。
特に、以下の成分が含まれた歯磨き粉は、着色予防に効果的です。
- ・ピロリン酸ナトリウム(歯の表面に付着した色素を浮かせる)
- ・ハイドロキシアパタイト(エナメル質を修復し、汚れがつきにくい表面を作る)
- ・ポリリン酸ナトリウム(ステインを分解し、歯に付着するのを防ぐ)
正しい歯磨き方法を実践する
いくらホワイトニング効果のある歯磨き粉を使っても、磨き方が適切でなければ十分な効果を得ることはできません。
着色を防ぐためには、以下のポイントを意識した歯磨きを行いましょう。
- ・歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、力を入れすぎない
- ・毛先を歯の表面に垂直に当て、小刻みに動かして磨く
- ・歯と歯茎の境目も丁寧に磨く(着色しやすい部分)
- ・歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも併用する
電動歯ブラシを活用する
手磨きでは落としきれないステインを効率的に除去するために、音波歯ブラシや電動歯ブラシの使用もおすすめです。
特に、振動数の高い電動歯ブラシは、着色汚れを効果的に落とすことができます。
ただし、強く押しつけると歯の表面を傷つける可能性があるため、軽い力で使用することが大切です。
歯科医院でのクリーニング
歯のクリーニング(PMTC)を定期的に受ける
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、自宅でのケアだけでは完全に着色を防ぐことは難しいため、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を定期的に受けることが重要です。
PMTCでは、専用の器具を使って歯の表面を研磨し、着色汚れや歯石を除去します。
クリーニング後は歯の表面がツルツルになり、着色しにくくなるため、3ヶ月に1回の頻度で受けることが推奨されます。
歯の着色を防ぐために意識したい生活習慣
唾液の分泌を促す習慣を身につける
唾液には、口の中を洗浄し、歯の表面の汚れを流す自浄作用があります。
そのため、唾液の分泌を促す習慣を身につけることが着色予防につながります。
- ・食事の際にしっかり噛む(特に繊維質の多い食材を意識)
- ・ガムを噛む(無糖のものがおすすめ)
- ・舌のストレッチやマッサージを行う
- ・水分補給をこまめにする(口の乾燥を防ぐ)
特に口呼吸をしていると、口内が乾燥して着色しやすくなるため、鼻呼吸を意識することも重要です。
喫煙習慣を見直す
タバコに含まれるタールやニコチンは、歯の着色を引き起こす大きな原因の一つです。
特に、喫煙者の歯はヤニがこびりつき、歯の表面がザラつくことで、さらなる着色を招きやすくなります。
- ・タバコの本数を減らす
- ・禁煙を検討する(歯の健康だけでなく、全身の健康にも好影響)
- ・喫煙後は口をゆすぐ、歯を磨く習慣をつける
電子タバコや加熱式タバコでも着色のリスクはあるため、可能な限り喫煙習慣を見直すことをおすすめします。
睡眠とストレス管理も重要
意外に思われるかもしれませんが、睡眠不足やストレスは唾液の分泌量を減少させ、口の中の環境を悪化させる原因になります。
特に、ストレスが強いと無意識に歯ぎしりをすることがあり、歯の表面に細かな傷がついて着色しやすくなることがあります。
- ・規則正しい生活を心がける
- ・寝る前のスマホやカフェイン摂取を控え、睡眠の質を上げる
- ・リラックスできる時間を意識的に作る
まとめ
歯の着色は、食生活、喫煙、歯磨きの仕方、加齢などさまざまな要因によって引き起こされます。
特に、コーヒーや紅茶、ワイン、カレーなどの色素が強い食品を摂取することや、タバコを吸うことは着色の大きな原因となります。
着色を防ぐためには、日々のケアが重要です。
ホワイトニング成分が含まれた歯磨き粉を使用する、歯科医院で定期的なクリーニングを受ける、唾液の分泌を促す生活習慣を取り入れることで、着色を予防することができます。
さらに、喫煙を控え、規則正しい生活を送ることも、歯の健康を守るうえで大切です。
美しい白い歯を維持するために、日々のケアを見直し、実践していきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業
【略歴】
- ・北海道大学歯学部卒業
- ・恵愛歯科(東京都新宿区)勤務
- ・笠原歯科(東京日本橋蔵前本院)勤務
- ・笠原歯科人形町分院長
- ・むろき歯科医院開院
- ・医療法人社団 貴歯会設立 理事長就任
- ・分院 ふぁみりあ歯科開設
- ・北海道大学歯学部関東同窓会 広報理事
【所属団体】
- ・ITI インプラントAuthorization 取得
- ・ITI member
- ・ITIインプラントスペシャリスト認定
- ・日本口腔インプラント学会会員
- ・厚生労働省認可 社団法人日本歯科先端技術研究所会員
- ・同インプラント100 時間コース修了
- ・同インプラントフェロー認定
- ・インプラントスタディーグループ AOS 理事
- ・韓国KyungHee 大学
- ・Adavance surgery course 修了
- ・インビザライン Authorization取得
- ・アチーブメントテクノロジー
- ・スタンダードコース、ダイナミックコース、ダイナミックアドバンスコース、ピークパフォーマンスコース、ボースウィンマネージメント受講
- ・アシスタントプロスピーカー認定
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
TEL:045-912-2633
RECENT POSTS最近の投稿
TAGタグ
ARCHIVE月別アーカイブ
2025年 (16)
2024年 (16)
2023年 (9)
2022年 (16)
2021年 (19)
2020年 (17)
2019年 (30)
2018年 (19)