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矯正はなぜこんなに高い?費用の理由と内訳を解説
目次
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
「歯並びを整えたいけれど、矯正治療は高くてなかなか踏み出せない」そんな悩みを持つ方は非常に多くいらっしゃいます。
では、なぜ矯正治療は他の歯科治療に比べてこれほどまでに高額なのでしょうか?
矯正は見た目の改善だけでなく、長期的な咬み合わせの機能改善を目的とした専門性の高い治療であり、多くの場合は保険が適用されない自由診療となります。
今回は、「矯正治療が高い理由」と「費用の内訳」、さらに「医療費控除や支払い方法」など、経済的な負担を軽減する方法まで詳しく解説します。
本記事を読むことで、矯正費用の背景にある正しい知識を得て、自分にとって最適な治療の選択ができるようになります。
結論として、矯正治療は高額ではあるものの、それに見合った価値のある“未来への健康投資”といえるのです。
保険が適用されない自由診療だから
矯正治療が高額になる大きな理由は、日本の健康保険制度の対象外となる「自由診療」である点にあります。
保険診療は病気や怪我など、命や日常生活に支障が出る場合に限定されるため、見た目や咬み合わせの改善が主な目的となる歯列矯正には適用されないのが現状です。
厚生労働省が定める「顎変形症」や「先天性疾患」に該当するごく一部のケースを除き、矯正費用は全額自己負担となります。
つまり、保険診療の虫歯治療とは異なり、歯科医院ごとに費用が自由に設定されているのです。
この制度の違いが、矯正治療が高額になりやすい本質的な理由です。
矯正は長期間にわたる専門治療
矯正治療は1〜3年以上の長期にわたって、継続的に歯を動かしながら適切な咬み合わせと見た目を整えていく専門治療です。
そのためには、歯科医師の専門的な知識や技術に加え、毎月の調整・診断・口腔管理が必要となります。
また、治療完了後も「保定装置(リテーナー)」を使用して歯並びの後戻りを防ぐなど、矯正は“始めてから終わるまで”の管理が非常に重要です。
矯正を専門に扱う歯科医師の中には、大学病院での研修や専門学会での研鑽を経て初めて診療を提供しているケースも多く、診断・治療に対する対価が含まれています。
このような背景から、矯正は「単なる歯の整列」ではなく、「医師の技術に報酬が発生する医療サービス」として位置づけられているのです。
費用の内訳は多岐にわたる
矯正費用は単純な装置代だけではなく、多数の項目から構成されており、それぞれに専門的な工程が必要です。
以下は、代表的な費用項目です。
- ・初診料およびカウンセリング費用
- ・歯科用CTや口腔内スキャナーによる精密検査費
- ・矯正装置(ワイヤー、ブラケット、マウスピースなど)の費用
- ・月々の通院で発生する調整料(管理料)
- ・治療完了後の保定装置と保定観察料
- ・虫歯治療、抜歯、歯周病管理などの追加費用
これらはすべての患者に一律でかかるわけではありませんが、自身の歯の状態や使用する装置によって最終的な費用が変動します。
つまり、「矯正治療=高額」ではなく、「必要な工程が多いため、費用が妥当になる」という考え方が大切です。
医療費控除の対象になる場合がある
保険は適用されなくても、矯正治療は医療費控除の対象になる可能性があります。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に、確定申告で所得控除を受けられる制度です。
見た目だけを目的とした審美矯正は対象外ですが、「咀嚼機能の改善」「発音障害の改善」など機能的な問題が認められる矯正であれば控除の対象となります。
また、デンタルローンや分割払いでも控除を受けることができるため、治療を少しでも経済的に行いたい方は積極的に活用する価値があります。
医療費控除の申請には以下の準備が必要です。
- ・矯正にかかった領収書
- ・診断書(必要に応じて)
- ・確定申告の申請手続き
- ・家族分の医療費と合算も可能
- ・ローン払いでも申請できる
このように、事前に情報を収集しておけば、後からの手続きでも節税が可能になります。
支払い方法を工夫して負担を軽減する
矯正治療の費用は一括で支払うには大きな金額になるため、支払い方法を工夫することで家計への負担を分散することが可能です。
多くの歯科医院では、分割払いやデンタルローンに対応しており、月々1万円台から始められるプランもあります。
また、「トータルフィー制度」を導入している医院では、最初に全体費用を提示することで、毎月の調整費などが追加されない安心の料金設計を採用しているケースもあります。
治療前には必ず見積もりを確認し、予算に合ったプランを選ぶことが重要です。
適正価格で納得のいく治療を受けるためにも、複数のクリニックでカウンセリングを受けるのもおすすめです。
まとめ
矯正治療が高額になる理由は、自由診療であること、長期的な専門治療が求められること、装置や設備にコストがかかることなど多岐にわたります。
しかしその一方で、医療費控除や支払いプランの工夫によって経済的な負担を軽減する方法も多く存在します。
単なる“美容目的”ではなく、咬み合わせや機能改善といった“医療的価値”があることを理解すれば、矯正治療は「未来の健康への投資」として捉えることができるでしょう。
費用だけにとらわれず、自分にとって最善の治療を選ぶための判断材料として、正しい知識と情報を持つことが大切です。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業
【略歴】
- ・北海道大学歯学部卒業
- ・恵愛歯科(東京都新宿区)勤務
- ・笠原歯科(東京日本橋蔵前本院)勤務
- ・笠原歯科人形町分院長
- ・むろき歯科医院開院
- ・医療法人社団 貴歯会設立 理事長就任
- ・分院 ふぁみりあ歯科開設
- ・北海道大学歯学部関東同窓会 広報理事
【所属団体】
- ・ITI インプラントAuthorization 取得
- ・ITI member
- ・ITIインプラントスペシャリスト認定
- ・日本口腔インプラント学会会員
- ・厚生労働省認可 社団法人日本歯科先端技術研究所会員
- ・同インプラント100 時間コース修了
- ・同インプラントフェロー認定
- ・インプラントスタディーグループ AOS 理事
- ・韓国KyungHee 大学
- ・Adavance surgery course 修了
- ・インビザライン Authorization取得
- ・アチーブメントテクノロジー
- ・スタンダードコース、ダイナミックコース、ダイナミックアドバンスコース、ピークパフォーマンスコース、ボースウィンマネージメント受講
- ・アシスタントプロスピーカー認定
たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
TEL:045-912-2633
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