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歯磨き粉の研磨剤は本当に歯に悪い?選び方と正しい使い方を解説

歯磨き粉の研磨剤は本当に歯に悪い?選び方と正しい使い方を解説

目次

 

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
毎日使う歯磨き粉ですが、「研磨剤が入っていると歯に悪いのでは?」と心配になる方も多いでしょう。
確かに、研磨剤には歯の表面を削る働きがあり、使い方を間違えるとエナメル質を傷つける可能性があります。
しかし、適切に使用すれば着色汚れを落とし、歯を健康的に保つ助けになります。

今回は、研磨剤の役割やメリット・デメリットを解説し、研磨剤入りと不使用の歯磨き粉の選び方についても紹介します。
自分に合った歯磨き粉を選び、歯の健康を守りましょう。

 

歯磨き粉に含まれる研磨剤とは?

研磨剤とは、歯の表面についた汚れやステイン(着色汚れ)を落とすために含まれる成分です。
一般的に、シリカや炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどが使用されます。
これらの成分は、歯の表面を軽く研磨し、汚れを取り除く働きを持っています。
特にコーヒーや紅茶、ワイン、タバコなどによる着色を防ぐ効果があります。
一方で、粒子が大きすぎたり硬すぎたりすると、歯のエナメル質を傷つけることがあるため、選ぶ際には注意が必要です。

 

研磨剤入り歯磨き粉のメリット

研磨剤が含まれている歯磨き粉には、さまざまなメリットがあります。
まず、歯に付着した着色汚れを効果的に除去し、歯の白さを保つのに役立ちます。
また、歯垢を取り除きやすくするため、むし歯や歯周病の予防にもつながります。
さらに、研磨剤によって歯の表面が滑らかになることで、汚れが付きにくくなるという利点もあります。
ただし、歯や歯ぐきが弱い方は、低研磨タイプのものを選ぶことが推奨されます。

 

研磨剤入り歯磨き粉のデメリット

研磨剤の粒子が大きかったり、頻繁に使用しすぎたりすると、歯のエナメル質を削ってしまう可能性があります。
エナメル質が薄くなると、歯がしみやすくなり、知覚過敏の原因になることもあります。
また、研磨剤の細かい粒子が歯周ポケットに入り込むことで、歯ぐきの炎症を引き起こすリスクもあります。
特に、歯ぐきが下がっている方や知覚過敏がある方は、強い研磨剤が含まれた歯磨き粉の使用を控えたほうがよいでしょう。

研磨剤入り歯磨き粉を使用する際の注意点

  • ・ゴシゴシと力を入れて磨かない
  • ・低研磨タイプの歯磨き粉を選ぶ
  • ・研磨剤入りは週に数回に抑え、普段は研磨剤なしを使用する
  • ・歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

 

研磨剤入りと不使用、どちらを選ぶべき?

研磨剤入りの歯磨き粉は、特に着色汚れが気になる方や、歯垢をしっかり落としたい方に適しています。
特に、コーヒーやワインをよく飲む方、喫煙者にはおすすめです。
一方で、知覚過敏の方やエナメル質が薄い方は、研磨剤不使用の歯磨き粉を選んだほうがよいでしょう。
また、電動歯ブラシを使用している方は、研磨剤の少ないジェルタイプの歯磨き粉が適しています。

歯に優しい歯磨きのポイント

  • ・歯ブラシは45度の角度で当て、やさしく磨く
  • ・1回の歯磨きは最低2分間行う
  • ・歯間ブラシやデンタルフロスを併用する
  • ・研磨剤入り歯磨き粉を使う場合は、週に数回程度に抑える

 

まとめ

研磨剤入りの歯磨き粉は、着色汚れや歯垢を効果的に除去できる一方で、使い方を誤るとエナメル質を傷つけるリスクもあります。
歯の状態に合わせて、適切な歯磨き粉を選び、磨き方を工夫することが大切です。
日常的に研磨剤入りを使うのではなく、低研磨タイプと使い分けるのもよい方法です。
歯の健康を守るために、自分に合ったケアを心がけましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

室木 貴行 | Muroki Takayuki

北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業

 

【略歴】

 

【所属団体】

 

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住所:神奈川県横浜市青葉区新石川3-4-18

TEL:045-912-2633

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