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歯石と歯垢の違いとは?放置すると起こるリスクと正しい予防法

歯石と歯垢の違いとは?放置すると起こるリスクと正しい予防法

目次

 

たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「たまプラーザむろき歯科・矯正歯科」です。
歯石と歯垢の違いを正しく理解できていますか。
歯垢は日々の歯磨きで取り除けますが、歯石は歯科医院での専門的な処置が必要です。
この違いを知ることは、虫歯や歯周病を防ぐための第一歩です。

今回は、歯石と歯垢の特徴、予防法、ケアのポイントを詳しく解説します。
この記事を読むことで、効果的なセルフケア方法と歯の健康を守る知識が得られます。
歯垢を歯石にしないために、今すぐ行動を始めましょう。

 

  • ・歯垢と歯石には、見た目や硬さ、除去方法に大きな違いがある
  • ・歯垢を放置すると48時間で歯石に変化する
  • ・歯石が歯周病や口臭の原因になる
  • ・歯石は歯科医院でしか除去できない

 

歯垢と歯石の違い

歯垢と歯石の違い

歯垢と歯石は、見た目や硬さ、除去方法に大きな違いがあります。
歯垢は食後数時間で形成される柔らかい細菌の塊であり、日々の歯磨きで取り除くことが可能です。
一方、歯石は歯垢が硬化して石のようになったもので、歯ブラシでは除去できません。
歯垢は日常の歯磨きやフロスで取り除けますが、歯石になると歯ブラシでは除去できず、歯科医院での処置が必要です。

歯垢の特徴と発生メカニズム

歯垢は透明または白っぽいネバネバした物質で、細菌が増殖して形成されます。
食事から約4~8時間で作られ、糖分を栄養にしてさらに増殖します。
1mgの歯垢には約1,000億個もの細菌が含まれているとされ、これが虫歯や歯周病の原因となります。

歯石の形成プロセスとその影響

歯石は、歯垢が唾液中のカルシウムやリンと結合して石灰化することで形成されます。
約48時間後には硬化が始まり、最終的に石のように硬い物質となります。
歯石はデコボコした表面を持ち、さらに歯垢が付きやすくなるため、虫歯や歯周病を悪化させる原因にもなります。

 

歯垢が引き起こす問題

虫歯・歯周病の原因となる仕組み

歯垢に含まれる細菌は糖分を栄養源にして酸を作り出し、歯の表面のエナメル質を溶かして虫歯を引き起こします。
また、歯垢が歯と歯茎の間に溜まると歯周病のリスクが高まります。
歯垢は日々除去しないと、症状が進行してしまいます。

歯垢が引き起こす口臭のメカニズム

歯垢に含まれる細菌は代謝過程で臭いの強いガスを放出します。
これが口臭の原因となるため、歯垢を除去することで口臭予防にも繋がります。
特に歯と歯茎の境目や舌の表面は注意が必要です。

毎日のケアで歯垢を防ぐポイント

歯垢は歯磨きで容易に除去できますが、ブラッシングの技術や頻度が重要です。
食後30分以内に歯磨きをすることが理想的であり、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することでさらに効果的に除去できます。

 

歯石が及ぼす健康への影響

歯石が歯周病を悪化させる理由

歯石は歯垢が硬化してできたものであり、細菌の塊が石のように固まっています。
そのため、歯石が付着している場所は細菌が繁殖しやすく、歯茎に炎症を引き起こします。
これが歯肉炎や歯周病の進行につながり、最悪の場合、歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちることもあります。

歯石が全身疾患に与えるリスクとは

歯石に存在する細菌は、歯茎から血液中に入り込むことがあります。
この細菌が全身に広がると、糖尿病や心臓疾患、さらには認知症のリスクを高める可能性があります。
口腔ケアを怠ることは全身の健康にも影響を与えるため注意が必要です。

歯石を放置するとどうなるのか

歯石を放置すると、虫歯や歯周病が進行するだけでなく、口臭が悪化します。
さらに、歯石は黄ばみや黒ずみを引き起こし、見た目にも悪影響を及ぼします。
そのため、定期的に歯科医院でのチェックと除去が必要です。

 

歯垢と歯石を効果的に予防する方法

  • ・毎食後の歯磨きを徹底する
  • ・フロスや歯間ブラシを毎日使用する
  • ・糖分の多い飲食を控える
  • ・定期的に歯科検診を受ける

毎日の正しい歯磨きで予防する

歯垢を防ぐには、適切な歯磨きが基本です。
歯ブラシを45度の角度で歯と歯茎の境目に当て、小刻みに動かすことで歯垢を効果的に除去できます。
磨き残しが多い箇所は注意を払いましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスを活用する

歯間ブラシやデンタルフロスは、歯ブラシだけでは届かない歯間や歯茎の隙間の汚れを取り除くのに効果的です。
特に歯垢が溜まりやすい歯と歯の間には必須のアイテムです。

歯石が溜まりやすい箇所のケア方法を実践する

歯石は唾液腺の近く、特に下の前歯の裏側や上の奥歯の外側に溜まりやすい傾向があります。
これらの箇所は入念にブラッシングを行い、専用のケア用品を使用すると良いでしょう。

定期的に歯科検診をする

歯垢や歯石を完全に予防することは難しいため、定期的な歯科検診が欠かせません。
歯石の除去だけでなく、歯周病や虫歯の早期発見にも繋がります。

 

歯石除去の手順と必要性

歯石除去は歯科医院でしかできない理由

歯石は石のように硬化しており、歯ブラシやフロスでは取り除けません。
そのため、専用の医療機器を使用する歯科医院での処置が必要です。
放置すると口腔環境を悪化させるため、早めの対応が重要です。

歯石除去の手順と費用

歯石除去は超音波スケーラーで表面の歯石を除去し、その後ハンドスケーラーで細かい部分を丁寧に仕上げます。
保険適用で費用は約3,000~4,000円程度ですが、歯石の範囲や症状によって変動します。

歯石取り後に気を付けるべきこと

歯石除去後は歯茎が一時的に敏感になることがあります。
そのため、刺激を避けるために柔らかい歯ブラシを使用し、定期的なメンテナンスを続けることが推奨されます。

 

FAQ:歯垢と歯石に関するよくある質問

歯垢と歯石を完全に防ぐことは可能ですか?

完全に防ぐことは難しいですが、正しいブラッシングやフロス、定期的な歯科検診でリスクを大幅に減らすことができます。

歯石が溜まる速度を遅くするにはどうしたら良いですか?

糖分を控えた食生活を心がけ、食後に水で口をすすぐ習慣をつけることで、歯石の形成を遅らせることができます。

歯石除去はどれくらいの頻度で行うべきですか?

一般的には半年に一度が目安ですが、歯石が溜まりやすい方は3~4カ月に一度のペースで歯科検診を受けると良いでしょう。

 

まとめ

歯垢と歯石の違いを知ることは、歯の健康を保つための第一歩です。
歯垢は毎日のケアで除去可能ですが、歯石は歯科医院での処置が必要です。
正しいブラッシングやフロスを習慣化し、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病を防ぐことができます。
口腔環境を良好に保つために、今日からできるケアを実践しましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

監修者

室木 貴行 | Muroki Takayuki

北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業

 

【略歴】

 

【所属団体】

 

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たまプラーザむろき歯科・矯正歯科

住所:神奈川県横浜市青葉区新石川3-4-18

TEL:045-912-2633

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