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歯科恐怖症の方へ|「怖い」気持ちに配慮した当院の取り組みと診療の流れ

「歯医者のあの『キーン』という独特の削る音を聞くだけで動悸がする」
「過去に無理やり治療されてとても痛い思いをしたことがあり、どうしても足が向かない」
「ボロボロの歯を見せたら、先生に怒られるのではないかと恥ずかしくて行けない」

診療室で、勇気を振り絞ってご来院された患者様から、震える声でこのようなお話を伺うことがよくあります。痛みがあるのに通えないご自身のことを「だらしない」「大人なのに情けない」と責めてしまう方もいらっしゃいますが、どうかご自身を責めないでください。過去のトラウマや強い不安から足が遠のいてしまうのは、心を守るための自然な反応であり、決して甘えではありません。

院長の室木です。
私たちは、歯科医院に対して強い恐怖心を持つ方々が、どれほどの覚悟と勇気を持って当院の扉を開けてくださったのかを深く理解しています。だからこそ、当院では患者様のお気持ちを置き去りにして、いきなり治療台に座らせて歯を削るようなことは絶対にいたしません。

この記事では、歯医者が怖いと感じている方に向けて、私たちがどのように不安に寄り添い、どのような工夫をして治療を進めているのかを具体的にお話しします。少しでも恐怖心が和らぎ、「ここなら通えるかもしれない」と安心するための手助けとなれば幸いです。

 

目次

 

1. 歯医者が「怖い」「行けない」のは甘えではありません

「大人なのに歯医者を怖がるなんて恥ずかしい」と思い詰めている方は非常に多いのですが、実は「歯科恐怖症」という言葉が存在するくらい、歯科治療に対する恐怖心は医学的にも広く認知されています。

過去のトラウマや特有の環境が引き起こす「歯科恐怖症」

お口の中という、自分では見えない極めてデリケートな部分に鋭利な器具を入れられること自体、人間にとって本能的に大きなストレスを感じるものです。それに加えて、幼少期に無理やり押さえつけられて治療された記憶や、麻酔が十分に効いていないのに削られた激痛の記憶がフラッシュバックしてしまい、パニックになってしまうのは無理もないことなのです。

私たちは、そのような恐怖心を「わがまま」だとは微塵も思いません。むしろ、恐怖を乗り越えて「なんとか治したい」とご来院いただいたそのお気持ちを、全力でサポートしたいと考えています。

 

2. 「怖い」気持ちに寄り添う当院の4つの取り組み

恐怖心を抱えた患者様が少しでも安心して治療を受けられるよう、当院では以下の4つのアプローチを徹底しています。

いきなり削らない!徹底した「対話」とカウンセリング

「何をされるか分からない」「自分のペースを無視される」という状態が、一番恐怖を増幅させます。そのため、当院では初診時にいきなり治療を始めることはありません。
まずは、何が一番怖いのか(音が嫌なのか、痛みが怖いのか、注射が苦手なのか)、過去にどんな嫌な思いをしたのかをじっくりとお伺いします。患者様の「怖い」というお気持ちを私たちが正しく理解し、共有することが、すべての治療のスタート地点だと考えています。

痛みを最小限に抑える「麻酔の工夫」

「麻酔の注射そのものが痛くて怖い」という方もご安心ください。当院では、注射のチクッとした痛みを和らげるために、まずは歯ぐきに「表面麻酔」というゼリー状のお薬を塗ります。
歯ぐきの表面の感覚が麻痺したところで、非常に細い針を使用し、さらにコンピューター制御の「電動麻酔器」を用いて、ゆっくりと一定の速度で麻酔液を注入します。手動での注射と異なり、圧力が一定に保たれるため、ほとんど痛みを感じることなく麻酔を効かせることができます。

いつでも治療を止められる「サイン」の共有

治療中に「痛い」「苦しい」と思っても、口を開けたままだと声に出して伝えられませんよね。この「逃げ場のない状況」が大きなストレスになります。
当院では、治療を始める前に必ず「苦しくなったら、いつでも左手を上げてくださいね」というお約束をしています。少しでもお辛いサインが見えたら、すぐに削る手を止めてお休みしていただきます。ご自身のタイミングでいつでも治療をコントロールできるという事実が、患者様に大きな安心感をもたらします。

リラックスして治療ができる「静脈内鎮静法」の導入

「どうしても恐怖心が拭えない」「嘔吐反射(口に物が入るとオエッとなりやすい)が強い」「インプラントなどの大掛かりな処置で不安が強い」という方には、点滴による「静脈内鎮静法」という選択肢もご用意しています。

これは、腕からリラックスするお薬を点滴で入れる方法です。意識が完全になくなる全身麻酔とは異なり、ウトウトと半分眠っているような、温泉に浸かっているような心地よい状態になり、恐怖心や不安感がほぼ消失します。また、健忘効果(治療中のことを覚えていない効果)があるため、「気づいたら治療が終わっていた」と感じる方がほとんどです。生体情報モニターで血圧や心拍数をしっかりと管理しながら行いますので、安全性の高い方法です。

 

3. 不安を解消するための、初診時の具体的な流れ

初めてご来院いただく際のイメージが湧きやすいよう、初診時の流れをご紹介します。

STEP1:まずはじっくりお話を伺います

ご来院いただいたら、まずは問診票にご記入いただき、お話を伺います。「痛みが苦手」「注射が怖い」「今日は話を聞くだけにしてほしい」など、どんなご要望でも構いません。ありのままのお気持ちをお聞かせください。もし、診療室の椅子に座るのすら怖いという場合は、カウンセリングのスペースでお話を伺うことも可能です。

STEP2:お口の現状把握と視覚的なご説明

痛みが強い応急処置が必要な場合を除き、すぐには削りません。レントゲン撮影や口腔内写真の撮影を行い、現在のお口の状態をモニターに映し出しながら、視覚的に分かりやすくご説明します。「今、どういう状態なのか」「なぜこの処置が必要なのか」を包み隠さずお伝えし、見えないことへの恐怖を取り除きます。

STEP3:ご納得いただいてからの治療スタート

治療方針や期間、費用などをご説明し、患者様が心から「これなら頑張れそう」と納得されてから、初めて治療のステップへと進みます。決して歯科医師のペースで無理やり進めることはありません。「今日はクリーニングだけにしよう」など、少しずつ慣れていただくステップを踏むことも大歓迎です。

 

4. 院長からのメッセージ|ボロボロの歯でも絶対に怒ったり責めたりしません

歯科恐怖症の患者様が受診をためらう大きな理由の一つに、「こんなに歯がボロボロになるまで放置して、呆れられるのではないか」「先生に怒られるのが怖くて行けない」というものがあります。

どうか、その心配は手放してご来院ください。
私たちは、恐怖心を抱えながらも「治したい」と勇気を振り絞って当院を選んでくださったその一歩を、心から尊敬し、歓迎いたします。放置してしまったことには「怖くて通えなかった」という正当な理由があるのですから、それを責めたり、怒ったりするようなことは絶対にありません。
過去を悔やむのではなく、「これからどうやって一緒に健康なお口を取り戻していくか」という未来のお話をしましょう。

 

5. まとめ|あなたのペースで、お口の健康を取り戻しましょう

「歯医者が怖い」というお気持ちは、簡単に消えるものではないかもしれません。しかし、放置すればするほど状況は悪化し、結果的により大掛かりな治療が必要になり、恐怖心がさらに強まってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

まずは「相談だけ」「お口の中を見るだけ」でも全く構いません。少しずつ当院の雰囲気に慣れていただき、信頼関係を築きながら、あなたのペースに合わせてゆっくりと進めていきましょう。

たまプラーザで痛みに配慮した治療や、歯科恐怖症についてのご相談なら、たまプラーザむろき歯科・矯正歯科へお任せください。
私たちが、あなたが安心して通える「生涯のパートナー」として、優しく誠実なケアをお約束いたします。スタッフ一同、あなたのご来院を温かくお迎えいたします。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者情報

たまプラーザむろき歯科・矯正歯科 理事長 室木 貴行

理事長

室木 貴行 | Muroki Takayuki

北海道大学歯学部を卒業後、恵愛歯科および笠原歯科に勤務。その後、笠原歯科人形町で院長として勤務し、1998年にむろき歯科医院を開業、さらに分院としてふぁみりあ歯科を開業。

【所属団体】

たまプラーザむろき歯科・矯正歯科

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