たまプラーザで「むし歯や歯周病をくり返したくない」「治療後の良い状態を長く保ちたい」方へ。
当院は“原因を断つ”ことに重点を置き、
検査→説明→プロフェッショナルケア→ホームケア最適化→再評価というサイクルで、
お口の健康を長期的に支える予防メンテナンスを行っています。
通院間隔の目安は
3〜6か月(症状や治療直後は1〜3か月)です。
たまプラーザ駅周辺で予防歯科をお探しの方は、検査だけの受診も歓迎します。

予防治療

予防治療について

たまプラーザの矯正歯科・歯医者|たまプラーザむろき歯科・矯正歯科|虫歯予防

当院では予防を一般歯科の土台と考え、治療と分けて特別扱いするのではなく、日々の診療と一体で進めます(“予防せずして治療せず”の方針)。小さなお子さまから定期的なクリーニング習慣を身につけることを重視し、家族単位で通いやすい体制を整えています。

予防治療の目的は、バイオフィルム(細菌の膜)を定期的に壊すことと、毎日の生活のなかで再付着のスピードを遅らせること。医院での専門的メンテナンスと、ご自宅でのセルフケアは両輪です。年齢や全身疾患、服用薬、ライフスタイルも考慮し、無理のない計画を一緒に組み立てます。

予防治療の重要性

たまプラーザの矯正歯科・歯医者|たまプラーザむろき歯科・矯正歯科|院長先生治療説明中

予防治療は、むし歯や歯周病のリスクを下げるための土台です。仮にむし歯ができても、定期管理の中で早期に見つけて小さいうちに対処できれば、歯を削る量や通院の負担を抑えやすくなります。

若い頃から予防に通う習慣をつけることで、自分に合ったブラッシングやフロスの使い方が身につき、将来的に歯を失うリスクを減らすことが期待できます。

“8020運動”をご存知でしょうか。80歳で自分の歯を20本以上残そうという取り組みで、厚生労働省や日本歯科医師会も推進しています。親知らずを除くと永久歯は28本。そのうち20本残っていれば、噛み合わせが安定し、毎日の食事や会話を自分の歯で楽しめる可能性が高まります。お口の健康は全身の健康にもつながる――当院はその入口として予防を重視しています。

海外と比べて
日本人は予防意識が低い

たまプラーザの矯正歯科・歯医者|たまプラーザむろき歯科・矯正歯科|食事

日本では「痛くなってから受診」する方がまだ多い一方、欧米では痛みが出る前に定期的に通う文化が根づいています。調査・白書でも、歯科予防先進国と言われるスウェーデンでは80歳以上でも20本以上の歯を保つ方が多いとされ、日本では80歳以上で20本以上残る割合が約4割とも言われています。数字は時期や調査により変わりますが、共通しているのは「予防通院が当たり前になるほど、長期的に歯を残しやすい」という傾向です。たまプラーザでも、通いやすい間隔と続けやすいケアの設計から一緒に始めましょう。

海外では子どもの頃から“治す前に守る”という考えが根づき、定期検診とクリーニングを前提に口腔の健康を維持する文化が広がっています。日本でも意識は高まりつつありますが、忙しさから受診が先延ばしになり、症状が出てから来院するケースが少なくありません。だからこそ、通いやすい間隔設定と自宅で再現できるケアを整えることが、たまプラーザ・青葉区エリアの皆さまのお口の健康を守る近道だと考えます。

むろキッズ(小児定期クリーニングプログラム)

3歳〜14歳頃を目安に、定期的なクリーニングとブラッシング練習、フッ化物応用、食習慣や口呼吸のチェックを年齢段階に合わせて行う当院独自のプログラムです。継続的な観察により、むし歯・歯肉炎の予防だけでなく、矯正治療の“ちょうど良いタイミング”の見極めにも役立てます。お子さまの時期に簡単な部分的な矯正で整えておくことで、将来の大がかりな治療を避けられる可能性もあります(効果には個人差があり、結果を保証するものではありません)。

初診〜メンテナンスの流れ

  1. 1)検査・記録:お口の写真、歯周検査、必要に応じてX線/CT。
  2. 2)説明・目標設定:磨き残しマップやBOPを共有し、達成可能な目標を設定。
  3. 3)プロフェッショナルケア:歯石除去・PMTC・知覚過敏対策。
  4. 4)ホームケア設計:道具選びと使い方、就寝前のルーティン、間食の整え方。
  5. 5)再評価:改善度の確認と、**3〜6か月(症状により1〜3か月)**の次回設定。

予防治療のメリット

  • 1虫歯や歯周病を早期発見できる

    できたばかりの虫歯は痛みがなく、自覚だけではほぼ気づけません。「虫歯かも?」と症状を感じる頃にはかなり進行していることが多く、完治は難しくなります。治療自体は問題なく行なえますが、その後の歯の持ちは悪くなります。歯周病に至っては痛みを感じることなく進行し、気がついた時にはもう歯が揺らいでいることも珍しくありません。予防治療に定期的に通っていれば、虫歯や歯周病で辛い思いをする前に治療ができます。また、削る量が少なく、歯への負担も軽減できます。同時に歯周病の主な原因となる歯石を除去することで、歯周病が進行しにくい環境を作り、維持することができます。定期検診では、視診・触診にくわえてX線写真(必要に応じてCT)、歯周ポケット測定やBOP(出血)のチェック、口腔内写真での記録を行い、わずかな変化も追跡します。早い段階で見つかれば、経過観察や小さな詰め物で対応できる可能性が上がり、歯を削る量や通院回数、麻酔の必要性を最小限にしやすくなります。歯周病についても、炎症が強くなる前に**スケーリング/ルートプレーニング(SRP)**で整えられれば、外科的処置を回避・先送りできることがあります。

  • 2長く丈夫な歯を
    維持することができる

    歯は一度失ってしまうともう生えてくることはありません。そのため、虫歯治療により歯を削ることは歯の寿命を縮めることとイコールです。予防治療においては、いかに歯を削ることなく丈夫で健康な歯を長く維持できるかが大きなポイントとなります。歯を失うと食べられるものが減り、食事の楽しみが半減します。QOLとよばれる生活の質においても食生活を楽しむことがとても重要だと考えられています。だからこそ予防のテーマは「いかに削らずに済ませるか」。定期メンテでは、詰め物・被せ物の段差や適合、噛み合わせの力の偏り、歯ぎしり・食いしばりの有無を点検し、必要に応じて微調整・再研磨・ナイトガード等で負担を軽減します。清掃性の悪い形態を放置しないことが、虫歯・歯周病の再発ループを断つ近道です。結果として、噛む・話す・見た目のバランスを長く保ちやすくなります。

  • 3見た目の美しさを保てる

    予防治療では仕上げにPMTC(専用器具・ペーストを用いた歯面清掃)を行い、バイオフィルムと茶渋・ヤニなどの着色をていねいに除去します。PMTCというのは、専用の薬品とブラシを使って歯を徹底的に清掃するものです。歯面を平滑化することで汚れの再付着を遅らせ、つやと明るさのある口元を維持しやすくなります。歯間部はフロス/歯間ブラシで立体的に清掃し、舌苔が強い方には舌清掃や就寝前のケアもご案内。見た目だけでなく、口臭対策としても合理的です(効果には個人差があります)。

  • 4痛みに苦しまなくても良くなる

    予防治療に通っていれば、仮に虫歯になってしまっても早期発見が可能です。「痛くなってから」だと処置が大掛かりになりがちですが、予防通院の中で見つかった小さな問題なら、麻酔を使わない軽微な処置で済むことも少なくありません(状態によります)。その分、治療時間が短く、仕事や学校への影響も最小限にしやすい。痛みのコントロールができるだけで、歯科への苦手意識も和らぎ、良い循環が生まれます。

  • 5健康寿命が延びることに寄与

    日本の平均寿命は男女ともに、80歳を超えています。超高齢社会となった日本の課題としては、介護を不要とし、自分で最低限の生活ができる”健康寿命”を延ばすことです。歯はこの健康寿命と大きな関わりがあります。近年の研究では、歯の残存本数が多いほど健康寿命が延びることが分かっています。残存歯が多いほど食材の選択肢が広がり、栄養の偏りを避けやすくなります。会話や表情の自然さ、外出や会食の楽しみも、日々の満足度に直結。予防は、将来の自立した生活を支える“地ならし”だと考えています。

  • 6認知症のリスクに配慮できる

    歯の本数が少なくなるほど、脳の海馬や前頭葉の容積が小さくなり、認知症のリスクが高まることが分かっています。因果関係は単純ではありませんが、よく噛める状態を守ること、口腔内の炎症を抑えることは、できる対策のひとつです。定期メンテで噛み合わせ・清掃性・義歯やインプラントの状態を見直し、口腔機能の維持に努めます(特定の結果を保証するものではありません)。

  • 7口腔内以外の全身の病気にも目配りできる
    予防できる

    虫歯や歯周病は口腔内の病気ですが、全身の病気の発症や進行にも大きな影響を与えます。高齢者に多い誤嚥性肺炎は、歯周病菌が肺に侵入することで発症します。また、歯周菌の毒素は、動脈硬化より脳梗塞、心筋梗塞のリスクを高めることも分かっています。さらに糖尿病とは相互に悪影響を及ぼすことがあるため、注意しなくてはなりません。歯ぐきの炎症やプラークをコントロールし、必要に応じて医科と連携することで、全身の健康管理にも配慮しやすくなります(関連は個人差があり、予防で発症を完全に防げるわけではありません)。

  • 8経済的な負担が軽くなる傾向がある

    定期検診にも費用はかかりますが、重症化してからの繰り返し治療と比べれば、長い目で見て医療費と時間の総コストを抑えられるケースは少なくありません。早期に兆候をつかめば治療の選択肢も広がり、負担の少ない方法を選びやすくなります。たまプラーザ周辺で忙しく過ごされる方ほど、計画的なメンテの価値を実感いただけるはずです。

※上記は一般的なメリットです。効果や結果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。症状・背景に応じて、最適な方法をご提案します。

予防メニュー

定期健診

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  • 検査:歯周組織検査(ポケット深さ・出血・動揺度)、磨き残しの染め出し、咬合・修復物のチェック、必要に応じてレントゲン(場合により歯科用CT)で骨や根分岐部、隠れたむし歯を確認。
  • クリーニング:超音波や手用器具で歯石・バイオフィルムを除去し、歯面を平滑化。PMTCで再付着しにくい環境に整えます。
  • 知覚過敏対策・フッ化物応用:症状に合わせて知覚過敏処置や高濃度フッ化物の活用をご提案。
  • 小児のシーラント:奥歯の溝をコーティングして汚れの停滞を減らします。
  • ホームケア最適化:歯ブラシ・フロス/歯間ブラシ・ワンタフト・電動の使い分け、力加減や当て方、磨く順番を個別に設計。生活習慣(間食・飲料・睡眠・喫煙)の整え方まで、続けられる現実解をご提案します。
  • 再評価と次回間隔:炎症や磨き残しの改善度を確認し、次回を3〜6か月で設定(治療直後や炎症が強い場合は1〜3か月)。
  • 歯磨き

    道具選びが半分以上――歯並び・歯肉の厚み・手の器用さによって、合うブラシは変わります。

    たまプラーザの矯正歯科・歯医者|たまプラーザむろき歯科・矯正歯科|衛生士の歯ブラシ指導

  • 歯ブラシ:小さめヘッド・ペン持ち・軽い圧で、1カ所に数秒。
  • フロス/歯間ブラシ:歯間はブラシが届きません。サイズ選定と角度が重要。
  • ワンタフト:奥歯の最後方・装置周囲・ブリッジ下などピンポイント清掃に。
  • 電動歯ブラシ:一定の圧で当てられるのが利点。手用との“使い分け”もOK。
  • ペースト・洗口:フッ化物配合のペーストを“少量で長く”、就寝前の使用を重視。低刺激タイプもご案内します。
  • 順番のコツ:染め出し→前歯の裏→奥歯の内側→外側→咬合面→仕上げにフロス/歯間ブラシ。時間の確保が難しい時は“要点集中メニュー”を一緒に設計します。
  • フッ化物応用

    う蝕リスクや年齢に応じて、高濃度フッ化物の塗布やホームケア製品の選定をご提案します。再石灰化の促進や知覚過敏のコントロールに役立つ場合があります。使用方法・頻度は個別にご説明します。

    シーラント

    奥歯の深い溝をレジンでコーティングし、磨き残しを減らします。とくに生え替わり時期は溝が深く、小児の予防に有効です。適応や材料はお口の状態により判断します。

    生活サポート(食習慣・口呼吸・咬合)

    間食・飲料の見直し、就寝前のルーティン作り、口呼吸対策、歯ぎしり・食いしばりへの対応(マウスピース等)まで、生活背景に合わせてサポートします。必要に応じて矯正治療と連携し、清掃性・咬合の安定を図ります。

    よくある質問

    A. 基本は3〜6か月です。治療直後・炎症が強い・矯正やインプラントのメンテ中は1〜3か月での管理をおすすめします。

    A. 個人差はありますが、永久歯列が安定する頃までは“点検・手伝い”が有効です。むろキッズで磨き方の自立を支援します。

    A. 必須ではありません。手用でも使い方が合えば十分な効果が期待できます。生活スタイルに合わせて選びましょう。

    A. 体調に配慮し、可能な範囲でケアを行います。つわり等で磨きにくい時期のコツもご案内します。

    A. 予防は“再発を減らし良い状態を保つ”ことが目的です。効果には個人差があり、結果を保証するものではありません