予防メンテナンス
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予防治療
予防治療について
当院は予防治療を特別なものとは考えておらず、一般歯科と統合して考えています。つまり予防せずして治療せず。また、小さいお子さまからの定期的なクリーニング習慣をつけることは特に大事に考えています。
そのためにお子さまには特別に“むろキッズ”と名付けた定期的クリーニングプログラムをご用意しております。
3歳~14歳くらいまでを目処にそのプログラムを適用する事により、成人した以降虫歯ゼロ、そしてそれをずっと維持する事はもはや不可能ではありませんので是非ご相談ください。
むろキッズで定期的に観察していく事のメリットに矯正治療の丁度良いタイミングも見計らうことがあります。お子さまの時に簡単な部分矯正をすることにより大人になって全顎の矯正治療をしなくて済むこともあります。定期的な観察が役に立ちます。
虫歯予防はブラッシングを頑張るだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ等も使い、より効果的な歯磨きを身につけていただきます。
予防治療の重要性
予防治療は、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができます。
仮に虫歯になってしまったとしても早期の発見が可能となるため、進行・悪化しない内に軽い処置で治療ができます。
若い内から予防治療を受けるという習慣をつけることにより、適切なブラッシング方法を学べ、将来的に歯を失うリスクを大幅に減らすことができます。
”8020運動”をご存知ですか?
”8020運動”とは、80歳の時に自分の歯を20本以上残そうという運動のことで、厚生労働省や日本歯科医師会が推奨しているものです。
歯は親しらずを含まず、全部で28本あります。
この内20本が残っていれば、美味しく楽しく毎日の食事や会話が楽しめ、全身の健康にもつながります。
海外と比べて
日本人は予防意識が低い
日本人は、歯が痛くなった時に歯医者に通う方が大半です。
しかし、欧米諸国では痛みが出る前に予防治療に通う方が大半で、習慣の違いがあります。
2012年の厚生省国民健康白書の統計によると、歯科予防先進国といわれるスウェーデンの80歳以上の方はほとんど20本以上の歯を残しているそうです。
一方、日本では80歳以上の方で20本以上歯が残っている人の割合は全体の40%程度だといわれています。
予防治療のメリット
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1虫歯や歯周病を早期発見できる
できたばかりの虫歯は痛みもなく、自分で自覚することは難しいです。
「虫歯かも?」と症状を感じる頃にはかなり進行していることが多く、完治は難しくなります。治療自体は問題なく行なえますが、その後の歯の持ちは悪くなります。歯周病に至っては痛みを感じることなく進行し、気がついた時にはもう歯が揺らいでいることも珍しくありません。
予防治療に定期的に通っていれば、虫歯や歯周病で辛い思いをする前に治療ができます。また、削る量が少なく、歯への負担も軽減できます。
同時に歯周病の主な原因となる歯石を除去することで、歯周病が進行しにくい環境を作り、維持することができます。
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2長く丈夫な歯を
維持することができる歯は一度失ってしまうともう生えてくることはありません。
そのため、虫歯治療により歯を削ることは歯の寿命を縮めることとイコールです。
予防治療においては、いかに歯を削ることなく丈夫で健康な歯を長く維持できるかが大きなポイントとなります。歯を失うと食べられるものが減り、食事の楽しみが半減します。
QOLとよばれる生活の質においても食生活を楽しむことがとても重要だと考えられています。歯が健康なうちから、しっかりと自分の歯を大切にしていきましょう。
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3見た目の美しさを保てる
予防治療では、仕上げにPMTCを行います。
PMTCというのは、専用の薬品とブラシを使って歯を徹底的に清掃するものです。歯の表面に付着した着色汚れも綺麗に落とすことができるので、清掃後の歯はパッと明るくつややかになり、見た目の美しさを保つことができます。
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4痛みに苦しまなくても良くなる
予防治療に通っていれば、仮に虫歯になってしまっても早期発見が可能です。
痛みが生じる前に治療が受けられるので、患者様の負担も少ないです。小さい虫歯の治療は麻酔をしなくとも行える程度で、痛みもほとんど感じません。
治療費や時間を抑えることにも繋がります。
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5健康寿命が延びる
日本の平均寿命は男女ともに、80歳を超えています。
超高齢社会となった日本の課題としては、介護を不要とし、自分で最低限の生活ができる”健康寿命”を延ばすことです。歯はこの健康寿命と大きな関わりがあります。
近年の研究では、歯の残存本数が多いほど健康寿命が延びることが分かっています。
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6認知症のリスクを減らせる
歯の本数が少なくなるほど、脳の海馬や前頭葉の容積が小さくなり、認知症のリスクが高まることが分かっています。
また、歯の残存本数が20本未満かつ入れ歯等で補っていない高齢者は、認知症のリスクが約2倍になるという研究報告もあります。
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7口腔内以外の全身の病気も
予防できる虫歯や歯周病は口腔内の病気ですが、全身の病気の発症や進行にも大きな影響を与えます。
高齢者に多い誤嚥性肺炎は、歯周病菌が肺に侵入することで発症します。
また、歯周菌の毒素は、動脈硬化より脳梗塞、心筋梗塞のリスクを高めることも分かっています。
さらに糖尿病とは相互に悪影響を及ぼすことがあるため、注意しなくてはなりません。
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8経済的な負担が軽くなる
予防治療の定期検診の費用はかかるものの、年に数回程度です。
虫歯や歯周病にかかると、治療が完了するまでに何度も通院しなくてはならないため、その分治療費がかさみます。
また、時間的な意味でも大きな負担となります。
予防治療として定期的な検診を受ければ、全身の病気を予防でき、医療費の大幅な軽減に繋がります。
予防メニュー
定期健診
定期的にご来院いただいて行う予防処置です。虫歯や歯周病の有無や口腔内の状態などをチェックするほか、専門的なクリーニングも行います。
定期的にチェックさせてくださることを前提にお口の中を診断しますと、進行性でない虫歯の治療を経過観察にすることができ、不要な虫歯治療を減らすことができます。継続的に依然と比較して診断することが歯科では大切です。
歯磨き
正しい歯磨き方法は、歯並びや口腔内の状態によって異なります。ブラッシング指導では、患者様のお口の状態をもとに専門家の視点から正しいみがき方を指導します。
ブラッシングは綺麗にするだけでなく気持ちの良いものであるべきです。さっぱりする気持ち良さが実感できればご自宅での歯磨きも大きく改善されると思います。皆様の日頃にモチベーションを上げていただく事が大事だと思います。